FOREACH_CELL マクロ

セルタイプコードにおいて、そのセルタイプに属するすべてのセルの変数を操作を行うために FOREACH_CELL マクロを使用できます。 主として、初期化の際に用います。

FOREACH_CELL マクロの使用

すべてのセルに対する操作を行うには、FOREACH_CELL マクロで始め END_FOR_EACHCELL で終わるループにより実現できます。 以下にコードの例を示します。

#include "tCelltype_tecsgen.h"

...

func()
{
  /* tCelltype のすべてのセルについて初期値を作業変数に移す */

  CELLCB  *p_cellcb;          /* 短縮形で属性、内部変数を参照するために p_cellcb とします */
  int      i;                 /* ループ変数を用意する必要があります.名前は適当で構いません */

  FOREACH_CELL(i,p_cellcb)    /* FOREACH_CELL でループの開始を宣言します */
    VAR_a0 = ATTR_a;              /* 短縮形 VAR_a0, ATTR_a で変数、属性参照できます */
    VAR_b0 = ATTR_b;
  END_FOREACH_CELL
}

FOREACH_CELL マクロの多重使用

FOREACH_CELL マクロを多重ループで用いることができます。 この場合、内側のループ内では外側のループのセルの属性、変数には直接アクセスすることはできません。 外側のループの属性、変数は別の自動変数に写し取ることで、内側のループで参照できます。

#include "tCelltype_tecsgen.h"

...

func()
{
  CELLCB  *p_cellcb;          /* 短縮形で属性参照するために p_cellcb としました */
  int      i;

  FOREACH_CELL(i,p_cellcb)
    CELLCB   *p;              /* p としたので短縮形で属性参照できません */
    int      j;               /* 内側のループ変数を j とします */
    FOREACH_CELL(j,p)
      /* 外側のループには短縮形が使えるが、内側のループはセルタイプのグローバル名を伴うマクロを使用 */
      if ( ATTR_a == tCelltype_ATTR_a( p ) ) {
         ...
      }
    END_FOREACH_CELL
  END_FOREACH_CELL
}